背中にボンベを背負ったまま海の中に潜ってさまざまな水中の生き物を鑑賞することや水中世界を長時間楽しむことができるスキューバダイビングは、まさに日常とは別世界に入り込むために気分をリフレッシュするにもおすすめのアクティビティです。そんなスキューバダイビングの魅力と国内で楽しめるおすすめのスキューバダイビングスポットをご紹介していきます。
■スキューバダイビングとは
スキューバダイビングとは、スキューバと呼ばれる「自給気式水中呼吸装置」、つまり空気が入ったボンベを身に着けて行うダイビングです。特に年齢などは関係なくどなたでもチャレンジできるものです。一方で、同じダイビングでもボンベを背負わずにマスクとフィンとシュノーケルだけ身に着けた状態で息をこらえて潜水するダイビングをスキンダイビングと呼びます。水中でのびのびと自由に呼吸をして、サンゴや海の中にいる生物を間近に鑑賞することができます。
■スキューバダイビングの魅力とは
スキューバダイビングは、まるで自分も海の生き物になったかのような気分で思うままに自由に海の中の世界を楽しむことが醍醐味であるアクティビティです。私たちは酸素がなければ生活ができないので、スキューバがなければ海の中の世界を知ることはできませんでした。つまり、非日常的な世界を味わえるという意味ではとても大きな魅力となっており、海の中の生き物と一緒に過ごす空間は地上では味わえない至福の時間です。また、スキューバダイビングというものは浮力を調整しながら上に上がったり、下に降りたり、さらに泳いで自由に進むものです。この時に感じられるのが、フワフワとした浮遊感で地上では味わえない感覚なのです。宇宙空間にいる時の無重力状態に似た感覚と言えるでしょうか。また、言い換えればそれは水の中なのになぜか空を飛んでいるような感覚になるのがとても魅力に感じてやみつきになる方が多いようです。ご存じの通り海の生き物と触れ合う瞬間も最高で、可愛いクマノミたちが泳いでいるのを間近で楽しめるだけではなく、マンタやウミガメのような大きな生き物に遭遇できるチャンスもあります。まさに自然の水族館の中にいる感覚で、魚と一緒になって泳ぐことだってできます。
■スキューバダイビングの料金相場とは
スキューバ―ダイビングを本格的に始める際にはライセンスが必要になりますが、初心者のための体験ダイビングが可能な場所もありライセンスは不要です。インストラクターが付いてくださるので、安心してダイビングすることができるできます。体験の場合、費用は半日コースの場合で8,000円~13,000円ほどで、1日コースとなると14,000円~19,000円ほどの料金になります。先ほどお伝えした通りスキューバダイビングを本格的に始めるには初級ライセンスが必要で、コースを修了することでCカードが発行されますので、ファンダイビングが楽しめるようになります。費用はオープン・ウォーター・ダイバーコースの場合30,000円~60,000円ほどです。ただし、このコースは数日かけての講習になるため、泊まりがけとなり、宿泊費用や食事代などが別途必要になることがあります。
■国内でおすすめのスキューバダイビングスポット
ではここから、国内でおすすめのスキューバダイビングスポットを紹介していきます。
1.青の洞窟
スキューバダイビングを知らない方でもここだけは知っている、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。沖縄本島にある青の洞窟は大人気スポットです。初心者から経験者まで満足度の高い潜りが楽しめます。美しいサンゴ、色とりどりの熱帯魚は美しいですし、神秘的な洞窟の中では魚の餌付け体験も楽しむことができます。
2.伊豆
1日体験ができるとして日本でも有名なスポットは、静岡県の伊豆です。実は伊豆は日本のダイビング発祥の地でもあり、ダイナミックな地形やダイビングスタイルも多様性があり大変人気です。伊豆は元々火山島だったこともあり、地殻変動で移動し本州とぶつかったことで今のようなダイナミックな地形となったと言われています。黒潮の恩恵もあり、静かな内湾になっていることから色とりどりの熱帯魚や美しい魚群、鮮やかなサンゴを鑑賞することができます。
3.串本
和歌山にある串本の海はラムサール条約(※)で保護されており、スキューバダイビングの聖地となっています。こちらも黒潮の恩恵を受けていて世界最北限の大規模なテーブルサンゴ群生地としても知られており、100種類以上のサンゴが生息しています。また、暖かな海であることからカラフルな熱帯魚が生息していますし、ダイナミックに泳いでいる大型回遊魚に出会えることもしばしばです。
※ラムサール条約は1971年2月2日にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択された、湿地に関する条約です。正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいますが、採択の地にちなみ、一般に「ラムサール条約」と呼ばれています。条約の目的である湿地の「保全(・再生)」と「ワイズユース(賢明な利用)」、これらを促進する「交流、学習(CEPA)」。これら3つが条約の基盤となる考え方です。
■まとめ
いかがでしたか?スキューバダイビングは非日常的な空間を気軽に楽しむことができるアクティビティですので、少しでも泳げる方なら日頃の疲れを癒すためにもリフレッシュできる場所なのでぜひ体験してみてください。今回はスキューバダイビングで人気の沖縄、和歌山、静岡と日本各地からもアクセスしやすい3拠点を厳選してお伝えしましたので、ぜひお近くのスポットでのダイビングに挑戦してみてください!