長期投資のメリットと注意点について
株式や債券を購入して投資する時には、長期的に投資をするのがおすすめです。
投資家のように専門的に運用をする場合、間違ってしまうと大きなリスクを負う可能性もあるからです。比較的長期的に投資を運用しておくと、複利効果でどんどん利息が利息を生んで増やしてくれます。こちらの記事では、株式や債券などの長期投資(20年)による複利と平均リターンの差について紹介していきます。
複利のメリット
まず、利息が付く際には、そのまま元本に利息が付く単利と元本に利息が付いた金額にまた利息が付く複利があります。元本のみに付く場合は、どんなに利息が付いてもそこには関与しないためずっと利息の金額も増えません。しかし、複利の場合は利息も含めてまた利息が付くため、金額が少しずつ増えます。最初は利息といってもそこまで大きくないから意味がないと感じてしまうかもしれませんが、これを20年繰り返していくと大きく差が出てきます。1年目や2年目にはない差が出てくるため、お金を増やせるのです。自分が必死に稼がなくても、お金を寝かせているだけで利息が利息を生んでお金自身が稼いでくれます。
長期投資(20年)を目指すべき理由
ある程度投資に触れて、今は底値だからここまでの金額になったら得だから売るとわかっている方はまだよくても、始めたばかりであったり、あまりよくわからないかったりする場合は、短期間の投資はおすすめできません。年金型のように長期投資をして、長く持つことで得られる複利を考えることがマストです。一喜一憂して短期間で行う時には、デイトレーダーのように本格的にやらないと大きく儲けることは難しくなります。
時間を早く味方につける必要性
長期の運用を行うと決めたら20年は計画に含めて、時間を早く味方につけることを心掛ける必要性があります。世界には今から発展して長期的には栄える国などもあると考えられますが、まずは現状だけを見て手放さないことが重要です。そして、これから栄える国も出てくる可能性があると考えられることから、一方的に聞こえてくる情報以外にも耳を傾けて時間を味方にし、短期間では結果が出にくい場合でも、長期的に運用ができれば複利の効果を感じやすくなります。
順調に複利が付いた場合の例
複利について計算する方法の中に、72の法則というものがあるのはご存知でしょうか。
この法則では72÷金利で、お金が2倍になる期間が何年かがわかります。たとえば、1％で運用した場合は約72年が必要ですが、8%で運用できれば72÷8＝約9年間でお金を2倍にできます。長期的にどのパンセンテージで運用するかを考えれば、自分の元金を膨らまして2倍以上の利益を生むことも可能です。実際には8%で順調に運用できれば良いのですが、投資の場合増減は出てきてしまいます。それでも平均的に8%の運用を、たとえば20年、30年とできれば、時間をかけた分だけお金が増えていきます。以下にあくまでも例ですがパターンを示します。
条件①：運用利回り8% 条件②：毎月の積立金額3万円 条件③：期間20年
投資する時には利息も再投資すると良い
複利を利用するためには、利息も上手に再投資することがおすすめです。元金だけで投資するよりも、大変効率良くお金を増やしていけます。今回はいくらの利息が出たからと引き出すのではなく、長い目で見て20年、30年と投資続けることがポイントです。そのためにも、年金世代になった時に引き出すつもりで、早くから投資をして時間を味方につけることが重要になります。
途中で値下がりや下落があっても長期的に見ればまた逆転することもある
最初は順調でも、途中で下落などがあると、投資をしていて不安になってしまうこともあります。もう今引き出しておかないと、さらにお金が減ってなくなってしまうのではないか？という気持ちにさえなります。短期間で終わってしまえば損をしたまま終わってしまいますが、そのまま一喜一憂せずに長期的に運用していると、また情勢が変わって持ちこたえることができる可能性が高くなります。そのうち複利で貯まった分もあり、投資が長くなる程差が出てくるのです。
平均リターンの注意点
投資をした時に平均リターンを比較する場合、基準価額の変動によるものと分配金があります。自分が投資した銘柄などの基準価額が上昇すればリターンも大きく期待できますが、逆のパターンになってしまうと損をしてしまいます。世界の情勢などさまざまな要因が関係してきますので、平均リターンを比較しようと思ってもその時で変わってきてしまうのです。投資しては短い期間で終わらせてしまうと、思ったような利益が得られない場合も多くなります。投資したものが低い時に運良く購入でき、高くなった時を見極めて売らないと損してしまうという特徴があります。
まとめ
ある有名な言葉があります。
「複利は人類による最大の発明だ。 知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。」
投資を行う時には、元金に対して利息をもらうだけでなく、元金と利息をまた再投資して利息を付けて複利を狙いうことが重要です。最初の1年目や2年目ではそこまで差がなくても、20年長期的に運用すれば元金の2倍やそれ以上の利益を得られる可能性が高くなります。まとまったお金の投資のほかに、月々の積み立て投資を組み合わせることで複利の効果をさらに実感できます。
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