メタバースという単語を聞いたことがあっても、深い意味まではわからない方も多いのではないでしょうか。和訳するとメタは「高次元の」という意味で、バースはユニバースの造語で「宇宙」です。おおまかな意味では3Dの仮想空間を言います。こちらでは、メタバースをNFT・VRSNS・3Dゲームの3つの視点に分けて、特徴や将来性はあるのかどうかについて解説していきます。
■NFT
NFT（non fungible token）は、正式名称が「非代替性トークン」と言われるもので、簡単に説明すると、同じものを作ることができず唯一無二の価値を持たせてくれるということです。以前はデジタルコピーというと、同じものを作ろうとすれば可能でした。複製を行えば量産が可能で、価値を持たせることが難しくもありましたが、NFTが登場してからは、デジタルデータが簡単に複製できなくなり価値を持たせられるようになったのです。せっかく苦労をして制作した作品が、簡単に複製させられたらたまったものではありません。絵画やゲームの分野をはじめ、著作権などでも利用されています。
・データが破損しないのも特徴
実際に物として飾っておく必要がなく、あくまでデータですので、破損の心配もありません。本物の絵画の場合は、飾っておいたら夜に忍び込まれて盗まれてしまうリスクもありますが、そんな心配もいりません。地震などの災害で破損することもなく安心です。
・さまざまな分野で使われている
絵画やゲームの分野をはじめ、さまざまな分野でNFTは活用されています。そのため、唯一無二の価値を維持でき、実際にNFTアートは高額で落札もされています。最近では著名人も利用していて、認知度が上がっているのも特徴です。音楽業界でもNFTを利用すれば、中間マージンをかけず直接取引ができるため、メリットを感じている方も増加傾向にあります。
・NFTの将来性
NFTに価値を感じて、さまざまな分野で使用されるようになってきました。今後も同じ様に価値を感じる分野が増え、利用する場面も増えてくると予測されます。現在は絵画と並びゲームの分野でも盛んに利用されておりますが、特にビジネスの分野でも大いに利用される可能性はあると考えてます。
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■VRSNS
VRゴーグルを利用して体験する三次元の仮想世界を体験できるもので、最近ゲームなどでも活用されています。VRSNSに関しては、テレビをはじめ何かのメディアで見たことがある方も多いかもしれません。家の中にいても、ゴーグルを被るだけで別世界にいるような体験ができます。
・すぐの経済活動は難しい
今話題になっているVRゴーグルも、将来的にはこんなに便利になるだろうとメディアで放送されていますが、すぐの経済活動に結び付けるのは難しいと言われています。皆が当たり前にVRゴーグルを着けて当たり前に利用する時代は、まだ先ではないかと予想されています。
・VRSNSの将来性
今すぐや数年後に何か大きく変わることは難しく現実的には想像しづらいですが、将来的には進化して活用されていく可能性は秘めています。朝に目覚めたらすでに脳の端子でさまざまな知覚がコントロールされていることもあるかもしれません。わざわざ実際に誰かと会わなくても、メタバース上の空間の中で行きたいところへ行って遊ぶ、会話をすることも可能になるかもしれません。技術が高度化すればするほど、今では考えられないような生活が待っている可能性が十分にあります。
■3Dゲーム
スマートフォンやプレイステーションを使った3Dゲームは増えています。現在販売されていて人気のゲームの中にも、3Dゲームは多数あります。これまでの2Dに比べて、より立体的で奥行きなども感じられるため、そのストーリーやゲームの世界観に没入できることも特徴です。
・人気アーティストとコラボレーションしている
3Dゲームの中には、人気アーティストともコラボレーションしているものもあります。中でも、今日本でも大人気のフォートナイトでは、アーティストでも有名な方とコラボレーションして、ライブも行っています。2Dのゲームが主流だった頃には考えられないことが実現されているのです。
・360度自由に動ける
これまでのゲームとは違い、よりリアルに360度自由に動けるのも特徴です。2Dの時には正直どこか映像の中の世界を現実的に見ることが難しかったのですが、3Dではまるで自分のいる空間とリンクして動いているように感じます。より立体的で普段見ている景色と同じように見えるため、没入感も大きいです。
・3Dゲームも将来性がある
今後将来性があるかないかで見ていくと、将来性があると見て良いでしょう。3Dゲームでは2Dゲームと違い、ダイナミックな動きも可能です。リアルな映像の中で大きな動きが繰り広げられるため、ゲームをしている人を魅了しています。最近ではさらに技術が向上して、あまり得意ではなかったキャラクターの表情付けもできるようになりました。これからもっとリアル感が出て、進化していくでしょう。
■まとめ
メタバースの意味となると、なんとなく抽象的でいまいち具体的なものを想像できないかもしれません。しかし、メタバースも種類ごとに特徴を見ていくと、NFT・VRSNS・3Dゲームそれぞれの違いや良さがわかってくるのではないでしょうか。どの分野でも将来性があり、今後ももっと進化していくと考えております。数十年後には、メタバースが今よりももっと当たり前の時代になり生活と切り離せない関係になっているかもしれません。楽しみですね！